古本屋と、手に残るインクの匂い

古本屋と、手に残るインクの匂い

香咲 彩愛

2025.7.31

駅前の古本屋に久しぶりに寄ったら、棚の奥に昔読んだ小説を見つけました。ページをめくった瞬間に、あの独特なインクの匂いと紙のざらっとした感触がよみがえってきて、思わず立ち読みしてしまいました。

学生時代、喫茶店でコーヒーを片手にこの本を読んでいたときのことまで、一緒に思い出してしまって。不思議ですね、本って。時間を飛び越えて、そのときの空気まで連れてきてくれる。