
夏の本と、日が傾くまでの時間
2025.7.23
図書館でふと手に取った文庫本。表紙がすこし焼けていて、夏の光をたっぷり浴びたあとみたいな色でした。内容も、海辺のまちを舞台にした小さな物語で、最初の数ページを読んだだけで、なんだか潮の匂いがした気がしたんです。
こういう“夏らしい読書”って、意識して始めるわけじゃないのに、自然と手が伸びるから不思議ですよね。冷たい麦茶をそばに置いて、ページをめくる時間は、まるで昔の昼下がりにタイムスリップしたみたい。
まだまだ日は長くて、時計を見るとまだ午後3時。でも、ゆっくり時間が過ぎている感覚って、それだけで心に余白が生まれるような気がします。