風鈴と、なんでもない日の贅沢

風鈴と、なんでもない日の贅沢

香咲 彩愛

2025.7.17

朝、窓を開けたら風鈴がやわらかく鳴っていて、それだけで一瞬、時間が止まったような気がしました。風の音と重なるその響きって、なにかこう…胸の奥の方に届く感じがするんですよね。

若いころ、京都の古民家に泊まった時に聴いた風鈴の音が、ふとよみがえりました。旅先で聴く音って、不思議とずっと残ってるんですよね。

お茶を淹れて、少しだけ読書。予定がぎっしり詰まってない日って、なんて贅沢なんだろうって、年々思うようになりました。

今日も、誰に見せるわけでもないけれど、自分の呼吸を整えるような時間を、ひとつひとつ味わっていきたいですね。