スーパーの袋と、ちいさな誤算

スーパーの袋と、ちいさな誤算

香咲 彩愛

2025.7.1

仕事帰りに寄ったスーパーで、エコバッグを忘れたことに気づいて、仕方なくレジ袋を買いました。普段は持ち歩いてるのに、こういう日に限ってカバンの中には見当たらない。そういう“ちいさな誤算”って、なんだか妙にじわじわきますね。

でも、帰り道にそのレジ袋が風でふわっと膨らんだのを見て、なんとなく子どものころの凧を思い出しました。無理にポジティブに捉えようとしてるわけじゃないけど、思いがけず、悪くない気分になったんです。

特別な会話はなくても、空気がちゃんと整っている感じがして嬉しかったな。言葉にしない気遣いって、染みるんですよね。

今日も特別なことはなかったけれど、そういう“なにげない日”がいちばん守りたいものなのかもしれません。