今日は少しだけ、心がぎゅっとなる出来事がありました。

いつも控えめで、おっとりした雰囲気の女の子。
ここ最近、少しだけ緊張がゆるんできたのか、
ほんの少しずつ、笑顔が増えてきたなぁと感じていたんです。

帰り際、ポーチを閉じながらぽつりと──

「今日、お客様が“あなたの声、落ち着くね”って言ってくださったんです。
なんか…はじめて、自分のことを“いてもいい”って思えました」

…ああ、なんて素直で、なんて強い言葉だろう。

私はただ「それは本当に嬉しいね」と笑って返すしかなかったけれど、
心の中では拍手を送りたくなるくらい、胸がいっぱいになっていました。

このお仕事には、特別なスキルや派手なパフォーマンスが必要な場面はあまりありません。
大切なのは、誰かのそばに「ちゃんと、いること」。
言葉じゃなくても、目線や手の動き、呼吸のペースひとつで、
人の心はやわらかくほどけていくんですよね。

きっと彼女は今日、自分の存在そのものが、
誰かにとっての“癒し”になれたことを、ちゃんと受け取れたんだと思います。

たとえ小さな一歩でも、それが“誰かの言葉”に背中を押されて生まれたのなら、
その歩幅はきっと、ずっと深く記憶に残る。

…そんなふうに思った、一日の終わりでした。

明日はどんな「小さな前進」が見られるかな。
私も負けていられませんね♡