こんにちは、スタッフの松島です。

秋日和の朝は、目覚めた瞬間からどこか特別な気配を感じます。
窓から差し込む柔らかな陽射しは、真夏のように力強くはなく、
どこか優しさをまとっていて、
自然とまぶたがふわりと開いていくような心地よさがあります。
肌に触れる空気はひんやりとしているのに冷たすぎず、
布団のぬくもりとのコントラストが、起き抜けの身体に小さな幸せを運んでくれます。

ベッドの上で深呼吸をすると、
空気に混じってほのかな金木犀の香りが漂ってきて、
ああ、秋なんだなと改めて実感します。夏の慌ただしさが過ぎ去り、
心も身体も少し落ち着きを取り戻すような、そんな安堵感が胸に広がります。
窓を開けると、空はどこまでも澄み渡り、淡い青に溶け込むような白い雲が、
ゆっくりと流れていました。その景色は、
まるで新しい一日の始まりを祝福してくれているかのようで、自然と笑みがこぼれます。

朝の支度も、こうした季節には不思議と心に余裕が生まれます。
お気に入りのマグカップで淹れたコーヒーを手に、
ゆっくりと窓際に腰掛ける時間は、私にとって小さな贅沢。
穏やかな光に照らされながら、
今日一日をどんな風に過ごそうかと想像するひとときは、
未来へ続く小さな希望を見つける瞬間でもあります。

秋日和の朝は、ただの一日の始まりではなく、
季節が与えてくれるご褒美のような時間。心をやさしくほどいてくれる、
そんな目覚めに感謝しながら、今日もまた一歩を踏み出していこうと思えます。

梨沙