
近づいてきている夏の終わり~の秋
2025.8.28
こんにちは、松島です。
夏の終わりが近づくと、ふと胸が切なくなる瞬間があります。あれほど眩しくて熱かった太陽が少しずつ柔らかくなり、
夜風がどこか涼しさを含んで吹いてくる。その風に触れるたびに、
「あぁ、季節が変わろうとしているんだ」と心の奥で気づかされます。
真夏の空は力強く主張してくるけれど、夏の終わりの空はどこか儚げで、
淡い水色に夕焼けが溶けていくような優しさをまとっています。
そのグラデーションを見ていると、季節の境目にしかない美しい一瞬を目にしているようで、
思わず足を止めたくなるのです。
女性として、こういう時期は少しロマンチックな気持ちに浸りたくなります。
花火大会の余韻や、夏の旅の思い出を振り返りながら、
「また来年の夏も笑顔で迎えられるだろうか」と未来に小さな約束をしてみたり。
あるいは、涼しい夜に窓を開けて月明かりを浴びながら、恋や夢についてぼんやり考えてみたり。
夏の終わりは、不思議と自分の内側にある感情と静かに向き合える季節でもあります。
そして秋がすぐそこにやってくる。実りの季節は、女性にとって特別なとき。
夏に咲いた恋が少しずつ深まるように、
秋の空気は物事をしっとりと落ち着かせてくれます。
お気に入りのワンピースにカーディガンを羽織り、
落ち葉の舞う並木道を歩く姿を想像するだけで心が弾みます。
夏の眩しさが過ぎ去った後に訪れる、少し大人びた静けさ。
それはまるで、少女から女性へと移り変わる瞬間のようで、
どこかロマンを感じずにはいられません。
夏の終わりから秋への移ろいは、毎年同じように訪れるはずなのに、
決して同じではない不思議な時間。出会う人も、心に抱く想いも、
その時だけのものだからこそ、一瞬一瞬が愛おしい。季節の境目に身をゆだねて、
少しセンチメンタルになりながらも、
新しい季節を迎える喜びを胸いっぱいに感じていたい――それが、女性としてのささやかなロマンなのかもしれません。
梨沙