忘年会(足立 梨沙子)
2024.12.21
こんにちは
足立です
みなさま忘年会はお済みになりましたか?
現代では宴会のように盛り上がる事を意味しておりますが
歴史は古く鎌倉時代に貴族が
和歌を詠む行事として始まったとされています
年の瀬に何を詠ったのでしょうね
ちなみに文献では夏目漱石の『吾輩は猫である』
という、有名な小説の中で
初めて『忘年会』という言葉が登場したそうですよ
この忘年会の浸透と共に、”無礼講”という言葉も
キャッチフレーズとして使われるようになり、同時に浸透していき
“忘年会の起源”は鎌倉時代まで遡り
今の形なったのは明治時代ごろからと
かなりの時間をかけて変化してますね
先ほど”無礼講”というワードが明治時代ごろに
忘年会の定着とともに浸透したことを説明しましたが
会社での飲み会となると
無礼講!無礼講!なんてよく聞きますが
“無礼講”の意味を
「上下関係を取っ払い、多少失礼なことをしても良い場」だと思っていませんか?
元々は神事の際に、神様に捧げたお神酒を偉い人から順番にいただくことを
「礼講」と言います。言い換えると
「礼講」とは儀礼通りに物事を進めるということを意味しています。
そして神事が終わった後に開かれる宴は神事ではないことから
礼講のない和やかな宴という意味で”無礼講”と言うそうです。
つまり、”無礼講”とは儀式のような形式にとらわれずに
身分の上下に関わらず、みんな同じように宴を楽しもう!
といったことを意味するのだそうです
本来の意味に固執してしまうのも良くないと思いますが
意外と知らない事が多く事柄の歴史を知ると面白いですね
足立 梨沙子