最高級なおもてなしを極めると?(足立 梨沙子)
2024.11.19
こんにちは 足立です
突然ですが
みなさま北村幽庵という方をご存じですか???
1648年、北村幽庵(祐庵とも)は近江国滋賀郡(現・滋賀県大津市)の
由緒ある豪農の家に生まれたという まあ、おぼっちゃまなのですが
幽庵は千利休の直系弟子から茶道を学び
作庭や骨董などでも存在感を発揮しておりますが
特に知られているのが美食家としての顔です
“神の舌”ともいえる常人離れした逸話を残されています。
たとえば、水の話。
幽庵は茶の湯で使用する水は琵琶湖の水と決めていただけでなく、
日によって琵琶湖の水を汲む場所まで細かく指定して
使用人に汲みに行かせていたんだとか。
使用人にしてみたらこれは面倒。
横着した使用人が、ある日、言いつけを守らずに
水を汲んできたことがありました。
すると幽庵、水をひとなめして
「これは指定した場所の水ではありませんね」
とすぐさま見破り、使用人を驚愕させたそう。
ほかにも。店で豆腐田楽を食べた北村幽庵
「ご主人、この田楽に使っている竹串は遠くからやってきたものなのでしょうな」。
店の主人は「何を言ってるんだ?」と思いつつも
厨房に確認してみると、遠く難波(現・大坂)から運んできた
竹かごの竹から削り出した串ということで
店の主人は驚愕。
豆腐田楽食べて豆腐どころか竹串について語る幽庵先生
戦慄します..…。
果てには、石をペロリとひとなめすれば
産地を当てたというから、もはやグルメなのか
犯罪捜査なのか、線引きすら曖昧になるレベル。
こんなエピソードも。
ある店で、刻んだ菜っ葉が入ったお吸い物を食した幽庵
店の主人を呼ぶと「この菜は男性が刻んだものですな。
菜は男性より女性が刻むほうが力加減がちょうどよいですよ」
とアドバイスすることもあったとか。
もう怖い…
茶人だった北村幽庵は、客をもてなす場合に
素材から道具まで究極までこだわったそうです。
おそらく、そのおもてなしの心が“神の舌”を研ぎ澄ませたのでしょう。
アイリスで、おもてなしの心を学ぶうちに
足立も相手が恐怖を覚えるような何かが覚醒するでしょうか?(笑
その時は止めてくださいね。笑
足立 梨沙子