
12月に入り、今年もわずか。【柊木 ほたる】
2025.12.2
12月に入り、街の空気がふっと柔らかくなるような感覚があります。
イルミネーションが灯り始め、
どことなく人の足取りまで温かく感じられる季節。そんな光景を目にすると、
「今年ももう残りわずかなんだな」と自然と胸の奥がそっと締まります。
振り返れば、忙しい日も嬉しい日も、思いどおりにいかない日でさえも、
一つひとつが糧となって心の中に積み重なってきました。
特別に何かを成し遂げたわけではなくても、
日々を大切に生きてきた自分を少しだけ褒めてあげたくなる…そんな時期でもあります。
12月は一年の締めくくりとして、
ご挨拶を交わす機会が増える月でもありますね。
「今年もお世話になりました」
「来年もどうぞよろしくお願いします」
このシンプルな言葉には、人と人をやわらかく繋ぎ直す不思議な力があります。
そして、慌ただしさが増すと同時に、
ふとした瞬間に心が追いつかなくなることもあるかもしれません。
そんな時は、深呼吸をひとつ。暖かい飲み物を片手に、
少しだけ自分をいたわってあげる時間を持つだけで、心が軽くなるものです。
今年も残りわずかですが、最後まで丁寧に、穏やかに過ごせますように。
そして、読んでくださる皆さまにとって、12月が優しい光に包まれた一ヶ月となりますように。





