
頭の中の静かな才能【松島 梨沙】
2025.11.19
こんちには、松嶋です。
最近ふと、IQやワーキングメモリーについて調べることがありました。
数字で測れる知能の指標と言われるIQ。
そして、脳の中で「情報を一時的に置いておく作業机」
のような役割を持つワーキングメモリー。
この2つが、人の思考の質にどれほど関わっているのかを知ると、
なんだか人の頭の中って奥深くて面白いなと感じてしまいます。
ワーキングメモリーが高い人は、話を聞きながら先の展開まで考えられたり、
複雑なタスクを同時に処理できたりするそうです。
たとえば、「会話の流れを覚えながら適切な返答を選ぶ」
ような場面。実は、あれは小さな脳内作業が精密に働いているからできることなんですね。
私自身、自分の思考の癖をよく観察するのが好きです。
忘れっぽい日はワーキングメモリーが疲れているのかな、とか。
逆に、頭が冴えている日は、会話の細かなニュアンスまで拾えて、
相手の気持ちもいつも以上に理解できている気がします。
そして思うのは、IQの高さよりも“扱い方”
のほうが大切なのかもしれないということ。
どれだけ頭が良くても、それを人を傷つけるために使ってしまうのでは美しさがありません。
上品さとは、自分の能力を静かに整え、
相手に思いやりを向けられる余裕のことなのかもしれません。
ワーキングメモリーもIQも数値ではあるけれど、その裏には確かに
“人柄”が表れます。
知的であることと、優しくあることは決して矛盾しない。
むしろ、心の余裕があるからこそ丁寧な思考ができ、
素直な生き方につながるのだと思います。
今日もまた、自分の頭の中の小さな作業机を整えながら、心も同じように澄ませていたい。
そんなことを考えた午後でした。





