読書の秋 いつから「佑月 響心」

読書の秋 いつから「佑月 響心」

2025.11.14

ご無沙汰してます、佑月です。

「読書の秋」という言葉を耳にすると、
ふっと心が落ち着くような気がします。
けれど、実は“秋になったらすぐ読書”
という決まりがあるわけではなく、この表現が生まれた背景には、
秋が持つ独特の心地よさが深く関係しています。

「読書の秋」の由来は、日本の古い文化にまでさかのぼります。
もともとは中国の詩からきており、「秋は夜が長く、落ち着いて学びに向き合える季節」
という意味を含んでいました。その考え方が日本にも伝わり、
夏の暑さが和らいで心身が整う頃――だいたい9月下旬から10月にかけて、
「読書の秋」と呼ばれるようになったとされています。

秋は、空気が少しひんやりしてくるのに、どこか柔らかい。
街を歩けば金木犀の香りがふわっと漂い、
カフェの窓際には温かなライトが灯りはじめます。
そんな雰囲気に包まれると、自然とページをめくる時間が恋しくなるものです。

女性にとってこの季節は、自分を整える“リセット期間”のようなもの。
慌ただしい日常から少し離れて、物語の世界に浸ると、
不思議と心の輪郭が整っていきます。恋愛小説で胸がきゅっとしたり、
自己啓発本で前向きな気持ちになれたり、写真集で美しい世界に癒されたり。
選ぶ本によって、その日の気分がやさしく変わっていきます。

お気に入りのブランケットを膝にかけて、温かい飲み物を用意して、
静かな音楽を流してみる。そんな小さな工夫だけで、
普段よりもっと深く読書に集中できる“自分だけの秋”が完成します。

忙しい毎日の中でも、
ほんの10分だけ本を開く時間をつくるだけで心はふわりと軽くなります。
今年の秋は、自分のペースでゆったりと、読書を楽しんでみませんか?

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