
私の卒業ソング「松島梨沙」
2025.10.16
卒業シーズンになると、いつも心に浮かぶ曲があります。
それはレミオロメンの「3月9日」。
初めて聴いたのは学生の頃、卒業式の前日に友達とカラオケで歌った時でした。
あの頃の気持ち、空気、校舎の匂いまで、一瞬で思い出せる魔法のような曲です。
“流れる季節の真ん中で ふと日の長さを感じます”
という冒頭のフレーズを聴くだけで、春の光が差し込むような優しさと、
少しの切なさが胸を満たします。仲良しの友達と過ごした何気ない日々、
笑って泣いた時間が、この歌を聴くたびに鮮明に蘇るんです。
大人になってから聴く「3月9日」は、少し違って聴こえます。
あの頃のように無邪気には戻れないけれど、
あの時の自分があったから今の私がいるんだと、
静かに背中を押してくれるような感覚。看護師として働く今でも、
頑張りすぎて疲れた日には、この曲を聴いて深呼吸をします。
“瞳を閉じればあなたが まぶたのうらにいることで”
この一節のように、
私の中にも、ずっと大切にしている思い出があります。
別れは悲しいけれど、それは新しいスタートの合図でもある――そんな優しいメッセージを、
この曲がいつも教えてくれます。
春が来るたびに、「3月9日」は私の卒業ソングとして、
心の中で静かに流れ続けています。
皆様の卒業ソングはありますか?
梨沙