「人恋しい季節」紫月波留

「人恋しい季節」紫月波留

2025.9.17

皆様こんにちは紫月波留です。

秋の風が心地よく吹くようになると、
ふと胸がきゅんとする瞬間があります。
空が高く澄み渡り、夜が少し長くなるこの季節は、
どこか人恋しくなるものですね。夏の賑やかさが過ぎ去り、
静けさが増してくると、誰かのぬくもりや優しい言葉が欲しくなるのは自然なことだと思います。

日中はまだ少し暑さが残るのに、
朝晩は肌寒くてカーディガンやストールが欠かせなくなってきました。
その温度差が、より一層「隣に誰かがいてくれたら…」という気持ちを高めてくれるように感じます。
手を伸ばせば届く距離に、大切な人がいてくれたらいいのに。
そんなことを考えながら歩く帰り道は、どこか切なくも温かい時間です。

秋は美味しい食べ物も増えて、きれいな景色も楽しめる季節。だからこそ一緒に出かけたいな、
一緒に笑いたいな、そんな願いも膨らんでいきます。誰かと美味しいご飯を食べながら、
たわいもない話で盛り上がる。それだけで心が癒される気がします。

そして夜、窓の外から虫の声が聞こえてくると、
余計に人恋しさが募ってしまいます。柔らかな灯りの下で、
ゆっくりとした時間を共有できたら。たとえ言葉がなくても、
隣にいてくれるだけで安心できる――そんなぬくもりが恋しくなるのも、
この季節ならではの魔法なのかもしれません。

人恋しいと感じるのは、弱さではなく素直さ。
大切な人を想う気持ちがあるからこそ、心が温もりを求めるのだと思います。
だから私は、この季節を少しロマンチックに楽しみたい。寂しさを抱えるのではなく、
誰かに想いを伝えるきっかけにできたら素敵ですよね。

秋は、心を開く季節。あなたの隣に、そっと寄り添える存在でいたい
そんな気持ちを胸に、今日もこの澄んだ夜空を見上げています。

紫月波留

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